熟年結婚と年金・社会保険の確認ポイント(コラム24)
熟年の結婚・再婚では、年金、健康保険、扶養、就労状況などを確認しておくことが重要です。結婚や再婚そのものによってすべての制度が一律に変わるわけではなく、現在の働き方や加入状況によって確認すべき事項が異なります。
現在の加入状況を確認する
年金受給状況、健康保険の加入先、扶養の有無、退職や再就職の予定などを整理します。会社員、自営業者、年金受給者など立場によって確認する制度が異なるため、まず現在の状況を正確に把握することが基本です。
将来の働き方とあわせて考える
熟年の結婚・再婚では、収入、年金、保険、今後の就労予定をまとめて確認することで、生活設計を具体化しやすくなります。退職や再就職の時期が近い場合は、その前後で必要となる手続も確認しておくと安心です。
2026年10月1日の改正:一定の条件に該当する短時間労働者の健康保険・厚生年金保険について、従来の「所定内賃金が月額8.8万円以上」という加入要件は撤廃されました。企業規模・労働時間など別の加入要件や例外は引き続き確認が必要で、配偶者の被扶養者認定とも区別してください。詳細は社会保険の加入対象を確認する際の考え方(コラム8)と日本年金機構の改正案内をご覧ください。
年金・社会保険の相談
当事務所では、社会保険労務士業務として年金・社会保険・就労に関する確認事項を整理し、必要な手続や注意点をご案内します。詳しくは年金・社会保険の確認をご覧ください。
婚姻後の氏名変更と保険の切替を混同しない
たとえば、年金受給中の方が再婚した場合、氏名・住所変更の届出が必要かどうかと、健康保険の加入先が変わるかどうかは別に確認します。年金関係の届出はマイナンバーの登録状況等で取扱いが異なるため、婚姻すれば必ず同じ届出が必要とは限りません。
- 年金の加入・受給状況と、氏名・住所変更の届出要否を確認する
- 健康保険の加入先と、扶養を希望する場合の条件を確認する
- 退職・再就職を予定している場合は、その日付と必要な手続を別に整理する
日本年金機構の結婚による氏名・住所変更の案内も参考に、個別の加入先へ確認してください。
遺族年金を受給している場合は再婚前に確認
遺族基礎年金・遺族厚生年金を配偶者として受給している人が再婚したときは、婚姻届を提出する場合だけでなく、内縁関係を含め受給権を失う事由に該当する場合があります。結婚後も当然に遺族年金を受け取り続けられると考えず、再婚前に年金事務所に確認してください。
自分自身の老齢年金、遺族年金、健康保険の扶養・被保険者資格は制度ごとに条件が異なります。遺族年金について失権事由に該当する場合、年金の種類に応じて失権届が必要になることがあります。受給している年金の正式名称と年金証書を確認し、個別の届出要否を照合してください。
一次資料:日本年金機構:遺族年金受給者の結婚・養子縁組に伴う手続。
手続・書類について確認したい方へ
現在の状況と確認したいことをお知らせください。対応できる業務、必要な資料、進め方、費用をご案内します。
運営:廣瀬行政書士・社会保険労務士事務所。本記事は一般的な情報提供を目的としています。法令・制度・必要書類等は変更される場合があります。個別の状況については最新情報を確認のうえご相談ください。サイト利用上の注意
